一休寺には、たくさんの重要文化財がありますが、方丈もその一つ。その方丈にある襖絵は江戸時代前期
の狩野派を代表する絵師、狩野探幽が描いています。
これまでは、探幽が描いた本物の襖絵を直接見ることができていたのですが、長年の日焼けなどで
劣化していました。
そこで、一休寺は、デジタル技術をもっている大日本印刷に昨年から依頼され、再製されました。
私も実際、その襖絵を見せていただきました。
なんと、本物とまちがえたぐらい
の傷やシミの形跡がそのまま残っていました。
フィルムのカメラとスキャナーで画像を読み取り、襖の汚れや変色に修正を加えて絵の立体感を出し
ているそうです。
今後、原物はお寺で保存され、劣化を心配することなく、方丈で、再製画を鑑賞することができます。
byイニ